スタッフブログ

知っていますか?part3
2021年10月24日

さあ出庫だ!
しゅっぱーつ進行!!
ダメ―!!
ストップ!!!

どうですか?皆さんこの写真を見てどう思いましたか?
本当にバスを動かしてもよかったでしょうか?

注目ポイントはこのアンダーミラー
なんか写っています…
それはうちの息子です!!

こうやってバスの前に小さな子供がいても運転席から目視だけではその存在に気付くことが出来ません。

本当に怖いですがこれが「死角」です。
バスには目視でなければ見えないところ、目視では見えないけれどミラーから見えるところ、そしていずれからも見えないところが存在します。
今回は目視では見えずミラーから見える場所に息子がいました。
こんなことが実際にあったら本当に怖いことです。
バスを動かす際には周りの安全を確実に確認しなければなりません。
今回のような場合はしっかりアンダーミラーを活用すれば事故を防ぐことが出来ます。

こちらも見づらいですがミラーの中に息子がいます。

ここです。運転席から目視で確認しようにもこの位置は無理なのです。
ガイドさんの背あてやサービスボックスがあり見えません。
やはりミラーの活用が重要になります。今回は車庫内での撮影ですが、走行中は人や自転車、バイク、車がこの位置に来ることがあります。その際に気づかずハンドルを切ってしまうと巻き込み事故です。
ガイドさんやツーマン運行で控えの運転士がいる場合は「左オーライ」と巻き込み確認をします。
乗務員あるあるですが自家用車に運転士が二人でも「オーライ」と助手席に乗った人が言ってくれます。
やはり左の巻き込みを日ごろから注意している証拠ですよね。
最近は運転士が一人のワンマン運行も増えました。より一層の注意、確認が必要です。
ではミラーだけ見ていればいいのかというと、もちろんそんなことはありません。
目視も重要です。目視でしか見えないところも存在します。
運転席の右直下なんかは窓をあけて確認しないと見えません。
またバスの真後ろも死角です。バックの際はバスを納める場所に危険がないか目視で確認した後、バックカメラ、ミラーの活用も重要になります。
どれか一つに頼りすぎてもいけませんし、乗務員は自分の操るものが便利ではあるけれど、凶器にもなりえることを十分に理解して、運転しなければいけないと思っています。
バスを運転せずとも、バスには死角があるんだなと知っていただくことで皆様の安全を守ることも出来るのではないかと思います。
乗務員教習においてはこのようなことも学んでいます。
これからも安心安全にバスに乗っていただけるよう研鑽をつんでいきたいと思っております。

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